岡部宿（おかべしゅく、おかべじゅく）とは、東海道五十三次の21番目の宿場である。 現在の静岡県藤枝市岡部町。
隣の鞠子宿（静岡市）との間の旧国道1号（静岡県道208号藤枝静岡線）沿いや宇津ノ谷地区には、昔の街並が残る。
1836年（天保7年）再建の旅籠・柏屋（かしばや）は、国の登録有形文化財に登録されている。
・大旅籠柏屋
弥次さん・喜多さんもお出迎え 170余年の時を越えて、現代に蘇る大旅籠柏屋
江戸時代に建てられた「大旅籠柏屋」は、建物そのものが資料館で、みせの間、台所、1、2階の客室などは、当時の旅籠の様子、人々の暮らしぶりが一目でわかる貴重な建物になっています。
また、1階の八畳通し間は、和風庭園をゆったりと眺めながらくつろげる休憩コ－ナ－に、2階の一部はパネルやモニタ－、ジオラマなどを展示した情報コ－ナ－になっています。 中庭の周りには、土蔵ギャラリ－「なまこ壁」、和風レストラン「一祥庵」、物産館「かしばや」があり、時間を忘れる空間があります。
・内野本陣史跡広場
街道宿場に残る文化財の保存・伝承と大旅籠柏屋との一体的利活用を図ることを目的に進めている「岡部宿内野本陣史跡整備事業」。そのうち、内野本陣史跡部分の整備が完成した。
内野本陣史跡整備は、本陣建物間取りを平面表示することにより、当時の本陣建物を紹介しながらイベント可能な広場として整備。また、表御門と塀を推定復元し、柏屋と連続した街道景観に配慮しています。
本陣史跡としての歴史的な価値を保存・伝承し、また伝統文化、地域文化を伝える交流広場として広域的なイベントなども計画し、本市の街道文化を発信していきます。